まるで古美術!「東方Project」の歴代ゲームタイトルを毛筆で記した巻物が美しい

お父様の粋な計らいに感動です
5

父親にゲームのタイトルを書道してもらったら、芸術的な作品に仕上がったという投稿がX(Twitter)で話題だ。

親の習字
『開運!なんでも鑑定団』に出てきそう

投稿者のぬすこに(@nusukoni)さんが投稿した、巻物のように長い書道用紙の画像。そこには達筆で美しい漢字が書き連ねられており、一見漢詩か何かを書き記したものにも見えるその文字列はなんと「東方Project(※)」のゲームタイトル。

「東方Project」のゲームは通常「東方◯◯◯」と漢字三文字のタイトルがつけられており、巻物はその三文字をまとめたもの。1作目の「靈異伝」から始まる各タイトルが秩序よく並んでいる。最後に平仮名で「いいぞ」とコメントがあったり、巻物の左端には雅号まで書かれていたりと芸も細かい。

ぬすこにさんによると、この紙は書道を嗜んでいるお父様に頼んで書いてもらったものだそう。お願いしたぬすこにさん自身も「すごいの完成して草」と、驚いている様子が伝わってくる。

投稿を見たユーザーからは「コミケに出したら確実に瞬殺でなくなるレベル」「買ってくれるよ、これ…」「欲しい(切実)…」などそのクオリティに唸るコメントが寄せられていた。

「東方Project」のタイトルをお父様に書いてもらった経緯など、ぬすこにさんに詳しく話を聞いた。

(※)弾幕シューティングゲームを中心とした作品群の総称

知らぬ間に1枚の巻物になった歴代タイトル

お父様に「東方Project」の全タイトルを書いてもらった経緯を教えてください。

きっかけは、DJのだてっちさん(@Datetti_NSMZ)という方がよく使っている「輝針城はいいぞ」というフレーズを、輝針城以外でも使ってみたいなぁと思い、8月頃に父に「風神録はいいぞ」と書いてもらったことでした。

それから3カ月くらい経って実家に帰ったら、いつの間にか歴代タイトルが1枚にまとめられ、しかも巻物にしてあったんです。

お父様にはどのように頼みましたか?

「風神録」を書いてほしいとお願いしましたが、全タイトルは頼んでいませんでした。巻物も、父が自ら書道用紙を貼って作ってくれたんです。

「風神録」の習字を依頼した時、父に「これはなんなんだ?」と聞かれたため「ゲームのシリーズで、昔住んでいた長野県諏訪市あたりがモデルになってるんだよ」と伝えたところ、気になったようでした。

この時、「こんなのがある」とほかのシリーズタイトルの名前をいくつか教えて、また頼むかもしれないとは伝えていました。

Xでの反響についてお父様の反応はどうでしたか?

写真を投稿したあとにバズってると伝えたところ「え? これが? なんで?」という感じでした。

本人としてはまだ「レイアウトの下書きで、清書じゃないから恥ずかしくて人には見せられないようなものなのに」と言っていました。

ちなみに書くことより、巻物に貼るほうが大変だったそうです。

完成した書を見た時のぬすこにさんのご感想をお聞かせください。

確かに頼んだといえば頼みましたが、まさか一覧になって、さらには巻き物になってるとは思わなかったので驚きました。

しかも、(本人はきれいじゃないと言っていますが)ここまできれいに書いてくれるとは思いませんでした。

ただ、今回いろんな方にいいねやコメントをいただきましたがアイデアは自分のものではないし、書いたのも自分ではないので…だてっちさんと父には虎の威を借りてるようで申し訳ないです。

きっかけは、1つのタイトルを書いてもらうようお願いしたこと。その結果、巻物にまで仕上げてくれた粋な計らいに、ぬすこにさんだけでなくX上で多くの人が沸いた。そんなノリの良いお父様に改めて「東方はいいぞ」と伝えたい。

記事中の画像付きツイートは許諾を得て使用しています。