ランドセルを利用して作られた革製品がX(Twitter)で話題だ。
小学校6年間連れ添ったランドセル──だったもの。お前は屋根裏で眠ってないで、これから第二の人生を歩むんや。 https://t.co/CoWmuLCaGS
— 毛糸 (@hhimtksk) 2024年3月26日
投稿者の毛糸(@hhimtksk)さんが、「お前は屋根裏で眠ってないで、これから第二の人生を歩むんや」というコメントとともに投稿した写真には、解体されたランドセルと、そのパーツを用いて作られた財布やキーホルダーが映っている。
リメイクした革製品は、新品の既製品のような輝きを放っており、「ランドセルの素材で作られた」とは言われないと分からないほどだ。
こちらは、ランドセルを使って革製品や小物にリメイクするサービスを利用して作ったもの。
投稿を見た人からは「思い出が形になって残るのめっちゃ良い!」「ちゃんとしたランドセルは本当に良い革を使ってるから、こういう風に生まれ変わらせるのってすごく良いと思う」といったコメントが相次いだ。
毛糸さんに、ランドセルをリメイクしようと思った経緯や、これからリメイクを考えている人向けのポイントなどについて聞いてみた。
最初は解体する気になれなかったけれど…
ランドセルを小物に加工して残すことにした経緯を教えてください。
きっかけは私の母です。母の世代にもランドセルのリメイクサービスはあったようで、当時はランドセルを解体して、手のひらサイズのミニランドセルを作ってもらえるというものでした。
それを覚えていた母が、私にもぜひということで今回のランドセルリメイクを提案してくれました。
完成した小物を受け取った時のお気持ちを教えてください
今回は長財布、小銭入れ、キーケース、ケーブルクリップ、その他キーホルダー2点を作ってもらいました。作れる小物のジャンルはおおよそ上記の通りですが、それぞれ数種類の型から選ぶことができました。
大切に使っていて愛着あったランドセルだけに、はじめに母から提案を受けた時は解体をする気になれませんでした。リメイクを決めた後も、実家から遠方の進学先まで送ってもらって最後の写真撮影をしたほどでしたが、いざ完成した物を手に取ると非常に出来が良く、「思い出の品をこの先も使える」と思うと大満足でした。
小学生の荒い使い方に耐えるだけあって、ランドセルの革は非常に良い物が使われているようで、仕上がった小物の質感は最高です。ランドセルの革だけでは足りない部分については新しい革で作って下さるので、新品の革製品として心地よく使うことができます。
ランドセルの再利用を考えている方に向けて伝えたいポイントはありますか。
思い入れのある品をリメイクするわけですから、せっかくなら気に入った型の製品に作り変えてもらえるように公式サイトの作例等をよく見て比較し、納得した業者へ依頼するのが良いと思います。
これから小学生になるお子さんがいるご家庭なら、「ランドセルは後でリメイクもできる」とお子さんに見せてあげれば、少しは丁寧に使ってくれるようになるかもしれないと思いました笑。また、今回のツイートへの反応の中には「もし親がサプライズで注文して、知らないうちにランドセルが解体されていたら悲しい」といった声もあったので、ランドセルを使っていた当人とよく相談の上で検討するのが良いと感じました。
長い年月を共にしたランドセルに、愛着を持っている人は多いことだろう。自宅で大切に保管するだけでなく、リメイクして引き続き使い続けるという選択肢もあるのだ。気になった人は、リメイクを行っている業者を探してみては。