食品用の簡易放射線測定装置でできるだけよい測定を行うために:アロカCAN-OSP-NAIでの土壌測定は要注意編

「食品用の簡易放射線測定装置でできるだけよい測定を行うために:アロカCAN-OSP-NAI使いこなし編」http://togetter.com/li/198376 で取り上げたアロカCAN-OSP-NAIは、食品測定用としては初心者にも使いやすくよく出来た装置ですが、メーカーのパンフレットの測定試料の欄に「土壌」と書いてあるために、安易に土壌測定に使って鉛214やビスマス214をヨウ素131と誤検出しているケースが見られます。 CAN-OSP-NAI を使用中または導入を検討中の方はぜひご一読下さい。他社製のNaIシンチレーション検出器入り簡易放射線測定装置で土壌を測定しようとする方も必ずお読み下さい。メーカーは製品パンフレットの測定試料欄に「土壌」の記載を残すなら、ユーザーが測定結果の解釈を誤らないよう注意書きを追加してもらいたいものです。
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nao @parasite2006

@kaztsuda 余談ながら鎌田実代表のブログhttp://t.co/UR0jmL8R によれば、後日京大・小出助教に相談して測定装置の微調整が不十分なのではないかとの回答を得ているそうですので、問題の存在は認識している模様。

2011-11-07 11:57:26
nao @parasite2006

@kaztsuda アロカのCAN-OSP-NAI は食品測定用としては初心者にも使いやすくよく出来た装置という評価を受けているだけにhttp://t.co/XrXO9OjM 「食品が測れるなら土壌も」と持ち込まれ、オペレーターが安易に引き受けるケースがありうる

2011-11-07 12:05:50

第3幕

Michiharu Wada @mw_mw_mw

すみません、土壌に使うとどんな問題がります?RT @parasite2006: 日本チェルノブイリ連帯基金が導入した放射線測定装置… の機種はアロカのCAN-OSP-NAI …。分解能の低いNaIシンチレーション検出器入りで、食品は測定できても土壌の測定は性能上御法度の機種。

2011-11-06 21:56:23
nao @parasite2006

@mw_mw_mw お騒がせして申し訳ございません。日本チェルノブイリ連帯基金はアロカのCAN-OSP-NAIで9月末に土壌を測定してI131を検出したとブログに書いていますが、これは工場出荷時の初期設定のまま使ってPb214を誤検出した可能性が強く疑われます。

2011-11-07 11:38:52
nao @parasite2006

@mw_mw_mw メーカーは製品パンフレットhttp://t.co/CqsPV0WW に測定試料として食品、水とならんで土壌をあげ、特に何の注意書きもなし。LB2045と同様に追加設定で誤検出をなくせるとすれば最低でもパンフレットに「土壌の測定には追加設定が必要」と注記すべき

2011-11-07 11:48:07
Michiharu Wada @mw_mw_mw

ヨウ素はもう見えないので大丈夫ですが、Bi214の小さいピークが604と被るのでそこは用注意です。RT @parasite2006: ‥9月末に土壌を測定してI131を検出したとブログに書いていますが、これは工場出荷時の初期設定のまま使ってPb214を誤検出した可能性‥

2011-11-07 12:01:12
nao @parasite2006

@mw_mw_mw 有難うございます。測定したのは雨樋などからの排水が集まる側溝の土で、実際の検出結果http://t.co/YXPp8mXd もCs-134 4190 Bq/kg, Cs-137 4880 Bq/kgに対し「ヨウ素131(?)」が78.5 Bq。この比で説明可?

2011-11-07 12:14:52
Michiharu Wada @mw_mw_mw

ヨウ素はもう見えない筈なのでそれは誤測定でしょう。RT @parasite2006: ‥実際の検出結果http://t.co/uGLPgXF9 もCs-134 4190 Bq/kg, Cs-137 4880 Bq/kgに対し「ヨウ素131(?)」が78.5 Bq。この比で説明可?

2011-11-07 12:41:16
Michiharu Wada @mw_mw_mw

Csの値はありえますがヨウ素は無いので鉛214の352keV(36%)を誤認だと思います。RT @parasite2006: @mw_mw_mw 有難うございます。測定したのは雨樋などからの排水が集まる側溝の土で、実際の検出結果http://t.co/uGLPgXF9

2011-11-07 22:29:44
nao @parasite2006

@mw_mw_mw 有難うございます。やはり落ち着く所は鉛214の誤検出なのですね。CAN-OSP-NAIも設定をうまく変更すればこの誤検出を避けられるでしょうか?

2011-11-08 02:18:23
Michiharu Wada @mw_mw_mw

機械の設定では無理です。頭の設定を変えてヨウ素は無いと解釈するべき。どんな測定でも前提は必要。両者とも優勢なγ線は352と364の1本なので難しくしています。RT @parasite2006: ‥‥CAN-OSP-NAIも設定をうまく変更すればこの誤検出を避けられるでしょうか?

2011-11-08 09:35:21

(がーん!)

nao @parasite2006

明確なご回答有難うございます。ではメーカーが「本機で土壌を測定した場合、ビスマス214, 鉛214がヨウ素131として検出されます」とユーザー向けに注意喚起すべきなのですね。 RT @mw_mw_mw 機械の設定では無理です。頭の設定を変えてヨウ素は無いと解釈するべき。

2011-11-08 10:49:18
Michiharu Wada @mw_mw_mw

ヨウ素を明解に検出する方法は、1週間後に同じ試料を測ることです。RT @parasite2006: 明確なご回答有難うございます。ではメーカーが「本機で土壌を測定した場合、ビスマス214, 鉛214がヨウ素131として検出されます」とユーザー向けに注意喚起すべきなのですね。

2011-11-08 11:16:48
nao @parasite2006

これを考えつけない私はやっぱり素人・・・RT @mw_mw_mw ヨウ素を明解に検出する方法は、1週間後に同じ試料を測ることです。

2011-11-08 11:23:00
Michiharu Wada @mw_mw_mw

「土壌等環境放射性物質を多く含む試料ではそれらの寄与を考慮する必要がある。とりわけヨウ素のピークには鉛214が被るので要注意。弁別するには1週間置いて再測定。無くなっていたら水分に溶けたラドン起因。半分位ならヨウ素。不変なら鉱物中のRa等U系列起因@parasite2006

2011-11-08 13:07:49