【コラム】勉強しないのはゲームのせいだけではない? 「子どもとゲーム」についてXで悩みを打ち明ける親たち

3分くらいで分かる週刊X(Twitter)トレンド
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J-CASTならびにTogetterのnoteに連載中のコラム「3分くらいでわかる週刊X(Twitter)トレンド」をTogetterオリジナルにて掲載します。毎週月曜日、X上で話題になった社会的現象に関するXユーザーならではの反応を解説していきます。

X(Twitter)には子育てに関する悩みが多く投稿されています。中でも「子どもとゲーム」に関するテーマは関心度が高く、さまざまな体験談や議論が繰り広げられています。

ツイートまとめサービスのTogetter(トゥギャッター)が解説する「3分くらいで分かる週刊X(Twitter)トレンド」、今回は「子どもとゲーム」について掘り下げます。

友達との共通の話題にゲームは必要?

Xでよく挙がる「子どもとゲーム」の話題に「子どもにゲーム機を買い与えるか問題」があります。

家庭の方針で、子どもにゲーム機を買い与えていなかったというXユーザーが悩んでいるという投稿が注目されました。

友人たちはみんなゲーム機を持っているため、息子さんから「仲間はずれにされたくなくて『持ってるけど家にある』と嘘を付いている」と打ち明けられてしまったという話です。

Xでは投稿に対し、買い与えるか否か、双方から意見が集まりましたが、「買い与えた方がいい」とする声が多かったようです。

「親は『ゲームを与えていないだけ』と思っているかもしれないが、実際には『共通の話題』と『一緒に遊ぶ機会』が奪われた状況」

「この手の『恨み』を子どもは親に一生持つかもしれない」

このように、お子さんの状況を心配する声もありました。ほかには

「子どもがゲームを遊ぶ上で約束事を決める」

「やりすぎないよう保護者による使用制限を設ける」

といった具体的なアドバイスも寄せられ、最終的に投稿者は、お子さんにゲーム機を買い与えることを決断。息子さんも大いに喜んだそうです。

今回の話題は、Xにおける「子どもとゲーム」との関わりについて関心度の高さをうかがい知ることができます。

勉強をしないのはゲームではなく別の原因があるから?

「子どもがゲームばかりして勉強してくれないこと」を心配する親御さんは多くいます。

Xでも、あるユーザーが「子どものゲームを禁止にしたい」という親御さんからの相談に対して伝えたというアドバイスが反響を呼びました。

投稿者は「子どもはゲームがやりたくて勉強をサボっているんじゃなく、勉強がしたくなくてサボって、空いた時間でゲームしてるだけ」と伝えたそうです。

そのうえで「その日やるべき勉強をまずやる。やりきったらその後はゲームやり放題、というルールにすること」を提案しました。

相談者はその後、息子さんと話し合ってルールを取り決め、結果的に息子さんはちゃんと勉強するようになり、成績も急上昇したとのことです。

投稿に対して、他のXユーザーからは

「ゲーム禁止にしても勉強するわけないんだよなぁ」

「目の前のタスクが嫌で掃除し出す大人と一緒…」

といったコメントが寄せられました。

もしお子さんがゲームばかりして勉強してくれないときは、勉強をしない根本的な理由を考えるところから始めると良いかもしれません。

「ゲームを何時間やろうが一切口を挟まない」という選択も

ゲームに没頭する子どもについて「あまり心配しなくてもいいのでは」と考える人もいます。

Xでも、あるユーザーが「夏休みでゲームばかりやるお子さんを心配する親御さん」に宛てた投稿が注目されました。

投稿したのは中学1年生になる息子さんのお話。

息子さんは過去に「Nintendo Switchが壊れたら生活が成り立たない!」と騒ぐほど毎日ゲームで遊んでいたそうですが、ある時を境に、1週間もSwitchの電源を入れていないというのです。

息子さんがのめり込んでいたゲームから急に離れたことを振り返り、

「子どもらは自分のその時やるべきタスクや他にある楽しいことを自分でつかんで行くので、小学生の段階で(ゲームに)のめりこんでいてもそこまで心配しなくていいのではと思う」

と持論を述べました。

投稿者はお子さんのことを信頼し、「夜寝て朝起きる」「ごはんを3食食べる」といった最低限の生活習慣を守っていれば、ゲームを何時間やろうが一切口を挟まないという方針を続けてきたとのことです。

さらに「一時的にゲームに逃げたくなる現実がそこにあるなら、それはそれで仕方ない」と続け、子どもからゲームという逃げ道を奪うことで親子の信頼関係が悪化してしまうことへの懸念も示しています。

こうした考え方について、Xでは

「(子どものゲームに)ガミガミ言うのやめようかな......よく考えたら俺もずっとやってたよな」

「うちも同じ考え。『没頭』するのが本当に大事で、その対象が今はゲームなだけ」

といった反応が集まりました。また、自身の経験を振り返って「リアルがつまらん時にゲームに依存してた」という声も。

たしかに、子どもの好奇心は移ろいやすく、その時たまたまゲームに没頭していただけで、時が経てば別の何かに興味が移ることはよくある話かもしれません。

子どもにとってゲームは楽しい遊びのひとつですが、それだけに親にとっては悩みが尽きないもの。子どもとゲームの関係に悩んだ時は、Xで話題になった似たような事例を探してみると、落としどころのヒントが見つかるかもしれません。

以上、Togetterがお送りする「3分くらいで分かる週刊X(Twitter)トレンド」でした。

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