【離婚で壊れる子どもたち】『夫婦の別れ』=『親子の別れ』になってしまう日本の特殊な現状。離婚の影で壊れていく子どもを守る方法とは。

面会交流について調べる中で出会った本でしたが、読み進める度に、子どもたちが置かれた厳しい現実や、メモしておきたい文章が次々と出てきたので、まとめることにしました。離婚と子どもの事で悩んでいる方に届いて欲しいと思います。
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tsu@子の連れ去り優遇反対 @tsuresarare

「(3-5歳の時期に)親が別居したり離婚したりして片方の親がいなくなったりすると、もう一人の親も自分が幼稚園に行っている間にいなくなるのではないだろうかとの分離不安が高まって(中略)、赤ちゃん言葉を喋るといった退行現象が起きてくる」#離婚で壊れる子どもたち P.55

2017-05-01 15:32:48
tsu@子の連れ去り優遇反対 @tsuresarare

「(5歳ぐらいまでは記憶のスパンが非常に短いことから)私が傍聴した米国の裁判では、裁判官もこの点を考慮して、面会交流を週2~3回、特に母親が別居親の場合には週4~5回もの頻度で行っていた。記憶から親が消えてしまわないための配慮である#離婚で壊れる子どもたち P.56

2017-05-01 11:17:26
tsu@子の連れ去り優遇反対 @tsuresarare

「(子どもが大きくなるまで面会を待たせる日本の裁判所について)子どもと別居親との絆の形成という視点からみると、取り返しのつかない大きな誤りを犯しているといえる。(中略)年に数回外で食事をしたりしながら話をするといった交流では…」 #離婚で壊れる子どもたち P.57

2017-05-01 11:20:04

【感想】「5歳までは記憶のスパンが短いので頻繁に会わせなければならない」という米国の裁判官の話は、日本の現状とあまりにも違いすぎてため息が出ました。日本の裁判官は、主に同居親たる母親側の気持ちを尊重する余り、この点への配慮がすっぽり抜けてしまっていると思います。引用にもある通り、同席調停、合同面接といった手法をぜひ取り入れて頂き、母親自身に「子どもは父親も母親も等しく必要としている」と言う事を理解して貰えるようにして頂きたいです。

6-8歳で親が離婚した場合

tsu@子の連れ去り優遇反対 @tsuresarare

(要約)「(6ー8歳で親が離婚した子どもは)親に見捨てられたという悲しみがどの時期よりも深い時期であるといわれている。その原因として、3-5歳児のように「両親揃った幸せな家庭」をファンタジーの中で夢想することもできないこともある」 #離婚で壊れる子どもたち P.61

2017-05-01 11:23:35
tsu@子の連れ去り優遇反対 @tsuresarare

「(6-8歳の)子どもは同居親の気持ちを敏感に感じ取って、本当は別居親に会いたい気持ちがあったとしても、会うことを拒否して、一緒に暮らす親の気持ちをなだめようとする。しかし心の奥深くでは密かに抱く父親への忠誠葛藤に苦しむことが多いと言われている」#離婚で壊れる子どもたち P.63

2017-05-01 11:28:25
tsu@子の連れ去り優遇反対 @tsuresarare

「(6ー8歳の)時期の子ども、特に男の子は、去って行った父親への思慕が強く、父親に非難や攻撃を向けることはめったにないが、一緒に暮らす母親に対して、結婚を壊したことや、父親を追い出したことに対して怒りを向けることが多い」#離婚で壊れる子どもたち P.63

2017-05-01 11:25:52
tsu@子の連れ去り優遇反対 @tsuresarare

「(6-8歳の子どもへの離婚の影響が大きい時)別居親との面会交流が続けられていて、その過程で『父親(あるいは母親)は、別れて住んでいても自分のことを変わらず愛し続けてくれている」ということを知る事ができれば大きな救いとなる」#離婚で壊れる子どもたち P.63

2017-05-01 15:11:50

【感想】私の娘もこの年齢ですが、確かに私に会いたがり、面会ではなくたまたま出会った時に、母親が見ていない隙を見て私の方へ駆け寄ってきたことが何度もありました。しかし、母親が来ると黙って俯き、無表情で母親の元へ帰っていくのです。私にはどうする事もできませんでしたが、ここに書かれているように、「別れて住んでいても、◯◯ちゃんの事大好きだからね。ここも自分のおうちだと思って、いつでも会いに来ていいんだよ。お母さんがオッケーを出せば、だけど…」という事を伝えると、とても嬉しそうにほほ笑んだのを覚えています。うちはまだそこまで高葛藤ではないのでこれが出来ましたが、そもそも全く会わせて貰えないようなご家庭の別居親の気持ちを思うと、心が張り裂けそうになります。

9-12歳で親が離婚した場合

tsu@子の連れ去り優遇反対 @tsuresarare

(要約)9-12歳は、道徳観、正義感が強く、グレイゾーンを許せない発達段階にある為、どちらかの親の味方をする事が多い。しかし、その心性を利用して味方に取り込む為に片親を疎外させると、やがて青年期になった時、疎外させた親に嫌気がさす危険性が高い。#離婚で壊れる子どもたち P.64

2017-04-30 15:56:13
tsu@子の連れ去り優遇反対 @tsuresarare

(要約)「(父親に会う事を母親に拒否され続けたラリーは)父親が離婚後に脳腫瘍になり盲目になって死んでいったことを知った。(中略)二十歳の誕生日を迎えた日に、ラリーは一言『グッド・バイ』の言葉を残して母親の元を去り、二度と母親に会う事はなかった」#離婚で壊れる子どもたち P.65

2017-05-01 16:10:23
tsu@子の連れ去り優遇反対 @tsuresarare

「(9-12歳で)大事なことは、同居親に味方する気持ちの背後に見え隠れしている『別居親に対する愛情や接触を続けたい』との思いを察してあげることである。つまり別れ住む他方の親を愛することに後ろめたさを感じさせないようにする事が何よりも大事である」#離婚で壊れる子どもたち P.66

2017-05-01 11:31:33
tsu@子の連れ去り優遇反対 @tsuresarare

「(9-12歳の時期に生じる問題として)無意識裡に『事故に遭ったら皆が自分に注意を向け、ケアしてくれるかもしれない』との思いが動いているかと思えるほど、頻繁に事故に遭うといった問題が生じることもある」#離婚で壊れる子どもたち P.70

2017-05-01 16:12:53
tsu@子の連れ去り優遇反対 @tsuresarare

「ゆとりのない生活は深刻な問題である。(中略)離婚後に他方の親に対する怒りにいつまでもとらわれるのではなくて、別居親と一緒に子育てをしていくことによって、生活にゆとりを取り戻すことは、離婚を選んだ親の子どもに対する責務といえるだろう」#離婚で壊れる子どもたち P.71

2017-05-01 16:14:23

【感想】私のもう一人の子どももこの年齢です。驚いた事に、まさにここに書かれている通りの状況で、離婚前までは(別居中であっても)私との関係はものすごく良好だったにも関わらず、離婚が確定した途端、私への態度が突然「消極的」なものに変わりました。なぜだろうと思っていたのですが、この記事を読んで、「グレイゾーンが許せない」という心理背景があったものと気づきました。「離婚した以上は、私は母親の側なのだから、父親と仲良くしてはいけないのだ」、という自分なりの結論があったのかもしれません。明らかにまずい状態だと思っておりますが、焦っても良い結果が出るとは思えず、母親との信頼関係改善に最優先で取り組む事が、結果的に子どもとの関係改善につながると思っています。

13歳以上で親が離婚した場合

tsu@子の連れ去り優遇反対 @tsuresarare

「(13歳以上で親が離婚した)子どもの反応としては、大きく分けると、親に向けるべき怒りを内に向けて抑うつ状態に陥り、登校を渋ったり、不登校になったり、ひきこもったりする場合と、親への怒りが置き換えられて外に向けられ、(中略)という場合がある」#離婚で壊れる子どもたち P.72

2017-05-01 11:35:19

【感想】引用はしていませんが、書籍では、この発達段階の子どもであれば、場合によっては親の離婚を自分なりに消化し、ポジティブな成長に結びつけられる可能性があるとしています。但し、多感な時期であることも同時に指摘されており、最も不安定なこの時期に両親が離婚することの弊害は、私自身も強く懸念しています。

米国の離婚家庭に対する取り組みの歴史から考える

tsu@子の連れ去り優遇反対 @tsuresarare

米国の裁判官「両親が別居・離婚して監護権が一方の親に委ねられている時には、面会交流権は注意深く保護されなくてはならない。なぜなら、監護権を持つ親は自分の有利な地位を利用して、他方の親に対する子どもの愛情を遠ざける危険性があるからだ」 #離婚で壊れる子どもたち P.134

2017-04-30 16:00:31
tsu@子の連れ去り優遇反対 @tsuresarare

(要約)1980年に米国で、母親が監護者で父親が別居親の子ども131人に詳細な聞き取り調査をした。当時の米国ですら、今の日本と比べてため息が出る程面会が行われていた。しかし子どもたちは「もっともっと父親に会いたい」との思いを吐露したのだった。 #離婚で壊れる子どもたち P.135

2017-04-30 16:10:58
tsu@子の連れ去り優遇反対 @tsuresarare

(要約)共同養育を選んだ女性「夫婦関係が終わっても、親としての関係は依然として続いている。であれば、その関係がスムーズにいくように努力や投資をするべきだ。しかもこうした投資は、将来的に『幸せで健全な子ども』という形で10倍にもなって返ってくる」#離婚で壊れる子どもたち P.138

2017-04-30 16:20:21
tsu@子の連れ去り優遇反対 @tsuresarare

(米国「共同監護法」誕生の背景には)フェミニズム運動の影響もあって、子育てに両親が関わっていくという方向に社会意識も大きく変わってきた。結婚中に共同で子育てをしてきたカップルが離婚した場合、離婚後も共同で子育てをというのは当然の帰結ともいえる。#離婚で壊れる子どもたち P.140

2017-04-30 16:26:11
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