「ロサンゼルスで戦略的な労働運動を学んできました」(6月15日の報告会のメモ)★日本の労働組合も「戦略」が必要だと痛感しました

川上資人氏、菅俊治氏、天野理氏、清水直子氏による報告を私がメモしたものです(※画像は報告会のパワポを私が撮影したものです)
12
井上伸@雑誌KOKKO @inoueshin0

ファストフード労働者や大学の非常勤講師や大学院生など、最も弱い立場に置かれている労働者の問題を取り上げてきたことが、労働組合を強める。労働組合運動を強めるカギは、労働者全体の利益のために労働組合がたたかうことだ。そして、ウーバーなどギグエコノミーで働く労働者の組織化が課題だ。 pic.twitter.com/vhx4kIQjow

2019-06-17 11:24:33
拡大
井上伸@雑誌KOKKO @inoueshin0

※スレッドがいっぱいになったので、あらたなスレッドで引き続き6月15日の報告会「ロサンゼルスで戦略的な労働運動を学んできました」の私のメモを紹介します。 twitter.com/inoueshin0/sta…

2019-06-17 11:40:05
井上伸@雑誌KOKKO @inoueshin0

公務員の組合員は当初、「なぜ公務員の私達がファストフード労働者のために運動するのか?」という疑問も出された。しかし現場で働く労働者の一人ひとりの声を重視し、ファストフード労働者当事者の置かれている状況を共有することで最賃引き上げが労働者全体の利益に取って重要であることが理解された pic.twitter.com/CcobvD3zI2

2019-06-17 11:40:08
拡大
井上伸@雑誌KOKKO @inoueshin0

清水直子さん(プレカリアートユニオン委員長)「新しい経済のためのロサンゼルス連合(LAANE[レーン])について」。レーンは1992年のロス暴動の中、UNITE HERE(当時はHERE)という労働組合が作った「組織化のための調査、戦略キャンペーンを専門に行う調査研究機関」だ。 pic.twitter.com/ptH2VekKrP

2019-06-17 11:40:11
拡大
井上伸@雑誌KOKKO @inoueshin0

レーンは現在24人の職員で構成。コミュニティ・オーガナイザー、リサーチャー、宣伝のプロなどそれぞれ専門性を持つプロ集団。最低賃金15ドル運動(Fight for 15)や教員ストはもちろん、様々な労働組合の組織化キャンペーンを綿密な調査を基に綿密な戦略を立案し、数々の組織化を成功させている。

2019-06-17 11:40:13
井上伸@雑誌KOKKO @inoueshin0

たとえば、レーンはLAのホテル労働者の組織化にあたって、何人のオーガナイザーが何万人のホテル労働者と対話を実施し、労働者を何人組織化するかまで数値化をはかり戦略を具体的に立案。戦略的ゴールに向けてレーンと労働組合が連携してキャンペーン運動を展開し実際に多くの組織化を成功させている

2019-06-17 11:40:13
井上伸@雑誌KOKKO @inoueshin0

天野理氏(東京労働安全衛生センター)「ボディ・マッピングのワークショップ(UCLA労働安全衛生プログラム)について」。1978年設立のLOSHは、危険な労働環境に置かれやすい移民やマイノリティの労働者の安全衛生について、毎年2千人の労働者にワークショップを開催して教育研修している pic.twitter.com/3GcjlksqPZ

2019-06-17 11:40:14
拡大
井上伸@雑誌KOKKO @inoueshin0

ボディ・マッピングのワークショップは人体の2枚の絵(表面と背中からの絵)を使って自分の調子の悪いところを同じ仕事をしている労働者が出し合う。自分の身体の不調は自己責任と思っていた労働者が共通の身体不調を知ることで、自己責任でなく職場の労働環境に問題があったことに初めて気づく。 pic.twitter.com/qnK6jT829F

2019-06-17 11:40:17
拡大
井上伸@雑誌KOKKO @inoueshin0

ボディ・マッピングのワークショップを行うことによって、労働者が自らの経験を共有し、自らの問題を見つけ出し、政策提言や労働組合の組織化につながっていく。身体の痛みを共有すると同時に、ワークショップの場は現場の労働者が自ら声をあげていくエンパワーメントの重要なツールになっている(終) pic.twitter.com/8png0q5s7q

2019-06-17 11:40:19
拡大