「コンテンツ」という言葉をめぐる議論~想田和弘氏、伊藤剛氏らのツイートを中心に
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首相が映画を「コンテンツ」と呼んだことを僕が批判したら「すでにコンテンツと呼ばれているアニメやマンガを見下している」という趣旨の批判が来た。的外れにもほどがある。僕はコンテンツという言葉自体が嫌いなの。アニメやマンガがコンテンツと呼ばれることも忌々しく思っている。
2014-10-29 23:58:21あと、反原発映画が被災した人々を「徹底的に政治的に収奪・回収」する場合があるのは当たり前でしょう。そんなことはドキュメンタリーの作り手は常に問うていることです。被写体とどんな関係を結び、どのように作品にすれば「収奪・回収」を避けられるのか。これは永遠のテーマですから。
2014-10-30 00:09:39@KazuhiroSoda 同感です。映画がコンテンツと呼ばれて、銭勘定か、それに類した尺度のもとで対象化される局面もあるのも止むをえないとはおもいますが、映画際でコンテンツはないですね。作品とか仕事とかワークとか言うぐらいの感性があってほしいものです。
2014-10-30 00:12:59時間と人手がかかっているのに、何か「機械的に速やかに」作られるような感じがする。また、輸出用の「商品」だというニュアンスがあからさまだ、といった理由を推測しました。RT @KazuhiroSoda:僕はコンテンツという言葉自体が嫌いなの。アニメやマンガがコンテンツと呼ばれること…
2014-10-30 00:20:40「コンテンツ」という言葉でいろいろやりとりがあったみたいなんで、とりあえず関与者として、思ったことを書いておきます。連投になりますが、ご容赦を。
2014-10-30 00:40:51「コンテンツ」という言葉はネット上の、主として人間に意味あるものとして受け取られる情報の固まりを指す言葉として、90年代中盤から使われ始めた言葉だと思います。経済産業省が「メディア・コンテンツ課」を作るにあたって、初代人員として配置されたオイラはその語と向き合うことになりました。
2014-10-30 00:41:07ただ、「コンテンツ」がその定義ではよくわからない。結局のところ、従来は物理メディアに記録されていた何かがネットワークの上に載せ替えられたものだという理解にたち、むしろ映画やテレビ番組、音楽や文章、マンガという「そうしたもの」(のデータそのもの)を総称する言葉として捉え直しました。
2014-10-30 00:41:54この認識は「コンテンツ振興法」にも、その定義規定(第二条第一項)に表れています。ちなみに、この法律以前には法律用語として「コンテンツ」という用例はなく、経済産業省のメディア・コンテンツ課も、正式名称は「文化情報関連産業課」といいます。
2014-10-30 00:42:02そういう意味では、「映画」を「コンテンツ」なんて呼ぶな、という言説は、特別な意味あるものを(少なくとも発語者は見出している)他の似たようなものと十把一絡げにするな、という意味でオイラは理解していますし、そういう意見もあるだろうと思います。
2014-10-30 00:42:29まず、その意味からすると、「コンテンツ」が「商売」の意味だというのは、多分、誤解です。「商売」どころか、もっと無機質な叙述です。確かに通信産業やその他の外野が儲かる手段として「コンテンツ」を論じたかもしれませんが、それはたまたまに過ぎないと思います。
2014-10-30 00:42:38他方で、「コンテンツ」より「作品」と呼ぶべきだ、という意見は、オイラ的には肯けます。ただ、それは見方と文脈の違いです。事実、経済産業省メディア・コンテンツ課の後に出来た総務省のコンテンツ振興課は正式名称を「情報通信作品振興課」といい、「作品」の語を使っています。
2014-10-30 00:43:25想田監督のツイートに不満らしいが 「なんでもかんでも」ではないにも関わらず、 「なんでもかんでも」と誇大妄想、誤読する 被害妄想は安倍政権の「貶められた」妄想が伝染している感も... 世紀末 twitter.com/GoITO/status/5…
2014-10-30 00:54:38頭くるわ。 ひとつは文化的なもので「金儲けをすること」を腐す「思想」 もうひとつは、すでに「コンテンツ」と呼ばれてきたものを腐す「思想」 みっつめは、何が何でも政権批判に結びつけようとする「思想」 よっつめは、紋切型で何か言ったつもりになっている怠慢。
2014-10-29 14:42:46国威発揚はナチのベルリン大会から?@KazuhiroSoda: オリンピックやW杯なども、おそらく元々は「交歓の場」として始まったのであり「競争」はあくまでも交歓のための遊戯のようなもの>いつの間にか国威発揚の場として利用されるようになり、スポーツそのものを貶めてしまっている。
2014-10-30 01:38:50「的外れにもほどがある」と言って澄ましていられる方は「差別する意図がないのだから差別ではない」という自己弁護も受け容れなければ論理的に矛盾すると思いますがいかがでしょうか。 togetter.com/li/738640
2014-10-30 02:26:44わたしはひとの「冗長性」や「曖昧性」をわりと重んじるほうですから、この程度の反論? では「けしからん」とも言いませんけどね。好き嫌いじゃしょうがないや、と思いますが、あんたらの好き嫌いに添う義理はないで終わっていく話で。むしろ板挟みになってる鷲谷さんが気の毒だと思ってます。
2014-10-30 02:29:09わたし自身は「コンテンツ」というのは、わりと扱いやすい概念だと思っています。想田監督の<映画>は不勉強で見たことはありませんが、おそらく、ほかの数多ある複製されて流通する表現と同様「コンテンツ」として扱いうるでしょう。
2014-10-30 02:33:42「的外れにも程がある」ってのも、「逆美辞麗句」なんじゃないかな。紋切型という意味じゃ、官庁や企業の企画書などに頻発するあれやこれやの語彙と似ていると思いますよね。とりあえず言っておけば何か言ったつもりになれるという。それだけのことば。
2014-10-30 02:36:02「的外れにも程がある」とまず言ってしまうくらいなら「これこれの意図で言ったつもりでしたが、伝わらなかったようなので、あらためて真意を言いますと……」等と言いなおせばいいんですよ。そうすれば「そうだったんですか」と話はつながる。でもそれをしない・させないのが紋切型の紋切型たる所以。
2014-10-30 02:41:49わたしのツイートを引用しながら「何が何でも」を「何でもかんでも」と、意味の異なる言葉にわざわざ言い換えて批判しているひとがいますね。「他人の発言を捏造して批判する卑怯者」というこれまた紋切型で攻撃することもできるんですよ(しませんが)。どうしてこういう脇の甘いことするかなあ?
2014-10-30 02:45:40あと「権力の非対称性」ってのもわかるんですよ。でもこれも取扱い注意の言葉でさ。それこそ「小さい権力」んの「非対称性」はそこいらじゅうにあるわけで。
2014-10-30 02:48:02実のところ、映画祭に首相が来て映画のことを「コンテンツ」と言ったことに違和感を感じるというのは分かるんですよ。だけどその違和感を言うのに「金儲けの道具」と言うのはちょっと違うんじゃない? と思うんですね。そのことはすでに言ってますが、念のため重ねておきます。
2014-10-30 02:51:09@GoITO 想田監督の『精神』だけでも観てみてください。「泣ける!」「感動した!」ではなく複雑な感情が湧いてくる「コンテンツ」だと思います。
2014-10-30 02:51:56「映画を作る身としては、そこで『作品』という言い方をしてほしかったと思う」と言えばいいと思うんですよね。コンテンツでもあり、作品でもある。表現されたものは、とくに複製されて流通するものは、そういうものの在りようとして存在している。
2014-10-30 02:52:49