【素直じゃない】わいたんべさんのコーヒークイズ【難問】
承前)そこで砂糖とコーヒーの代替品が探索され、砂糖については甜菜糖を作る技術が実用化した。コーヒーについても、いろいろ検討されたのだけど、香味はそこそこ近づいたものの「何かが足りない」。で、ナポレオン失脚後に、その「何か」の正体を明らかにしたのがルンゲ……カフェインの発見であるつ
2016-02-02 17:58:06その後、19世紀末頃にアメリカの起業家C.W.ポストが「カフェインは神経症の原因」という激しいネガキャンを行い、自社製の代用コーヒー「ポスタム」で巨万の富を築き、ノンカフェインの一大市場が出来上がった。で、1903年にドイツでロゼリウスにより脱カフェイン法が考案される。
2016-02-02 18:01:43承前)1903はまた、カトウ・サトリがインスタントコーヒーの初の米国特許を取った年でもある……ただ実際は、それ以前にニュージーランドで特許取った人の記録とか、前身にあたるものの考案などの話もあり、発明年の特定は難しいのが現状。
2016-02-02 18:03:56【3の正解】
正解は、いちばん投票の少なかった「香ばしい」。 コーヒーの味言葉に用いられる「香ばしい」は「芳香がある」という意味の「芳しい」や単なる「焙煎した匂い」ではなく「加熱した/焦げ目のついた、食品から感じる、心地よい焙煎香」と定義され(続 twitter.com/y_tambe/status…
2016-02-03 12:09:17承前)これを一語で表せる言語は少ない。とりあえず調べのついた範囲では日本語と韓国語の「グスハン」だけが該当。早川らのJ. Sens. Studies 25 (2010) 917–939、SeoらのJ. Sens. Studies 24 (2009) 111–132に考察あり。
2016-02-03 12:12:07承前)早川らの論文では「コクのある」は"Rich taste"、「キレのある」は"Crisp"、「芳醇な」は Mellowの訳が当てられているが、「香ばしい」はRoasted and pleasantとしている。先日発表された、SCAA(アメリカ)の味言葉集では(続
2016-02-03 12:15:33承前)"Roasted"とは別に"Brown, roasted"という表現が採用されているが、これが「香ばしい」に当たる英語表現として使われていくことになるのか…というところ。(続
2016-02-03 12:17:36一方このことは、おそらく、裏を返すと「日本語では、コーヒーの香りを『香ばしい』だけで表せるから、他の香り表現の出番がなくなる」ことにも繋がると思われ…… とか解説してる『コーヒーの科学』(以下宣伝略 amazon.co.jp/dp/4062579561
2016-02-03 12:23:02あと「コク」については、日本特有の概念ではないか、という話を伏木先生らが提唱してるけど、コーヒーでは実際のところ「Rich (taste)」「Rich body」「full-bodied」が「コーヒーのコク」に相当する表現として使われてきたので、この選択肢はひっかけ。
2016-02-03 12:27:56【問題4】
一個じゃあかんw twitter.com/kisanjin/statu…
2016-02-03 15:20:09意地悪学者に対する身構えアンケート 《【問題4】目の前に一杯のコーヒーがあります。このコーヒーから検出される香り成分の数はどれくらい?》のどこに留意して勘繰りますか?
2016-02-03 12:58:16(正直、宣伝がどうこう、というより、「新刊が出る」ということを元ネタに、どれだけバリエーションのあるネタ振りが展開できるかというチャレンジ企画になりつつある感)
2016-02-03 15:26:09とりあえず 1章:前ふり 2章:植物学←第1問(投票機能使わなかった) 3章:歴史←第2問 4章:コーヒーのおいしさ←第3問 5章:香味成分の化学←第4問 まで来たので、 残りの6章:焙煎、7章:抽出、8章:健康と、各章1問ずつは問題作りたいところではあるが…なかなか。
2016-02-03 15:30:58