Webライターが小学校の先生にコツを聞きながら、本気で読書感想文を書いてみた
➁課題図書決め
まずは参加メンバーがビデオ通話で集結。中野先生に伺ったお話を共有した後、各々の「課題図書決め」を行い……
③みんなで発表会!
トゥギャッターオフィスで「感想文の朗読会」が開催された。
皆が皆、今日まで他のメンバーの感想文の内容は一切知らない。
Webライターとして、ネット記事をいくつも公開してきた我々だが、「作文」となるとまた違った緊張が生まれる。
己の文章力…他人の文章力…これまでどんな本を糧にしてきたのか…あと、普通に字のうまさ、下手さ。
ただの朗読会だが、これは「物書きの総合格闘技」でもあるのだ!
ちなみに、テーブルの上に並べた用紙を1枚ずつ取っていく「あの頃のプリントの集めかた」で冊子を作っていった。
懐かしい~。こういうのやったやった~。
ここからは朗読会の様子のレポートとなります。
「てっとり早く全員の感想文を読みたい!」という方は、↓のまとめページで「読書感想文の全文」が読めます!
エントリーNo.1 ふ凡社(Togetter編集部)
トップバッター※は、トゥギャッターオリジナル記事編集部の、ふ凡社さん。
※発表の順番は「誕生月順」で決めました
★小学生のころの思い出の一冊★
▼ふ凡社さんが選んだ本はコチラ▼
『すうがくでせかいをみるの』
▽あらすじ▽
数学が大好きな少女が、「すきなこと」を通して自分なりの世界の見方を見つける絵本。
▼ふ凡社の読書感想文▼
『数学よ、ごきげんよう!』
ふ凡社
今から十四年前、高校二年の夏。私は人生から数学を消しました。
高校に入る前、数学はとりわけ得意でも不得意でもない科目でした。ところが数Ⅰに足を踏み入れてからというもの、その内容は日に日に私の頭に負えなくなっていき、数Ⅱに入るころには、もはや異星の言語と化していました・・・
▼続きはコチラから▼
▼実際の原稿用紙▼
トップバッターながら、ハイクオリティな感想文を披露してくれた。
ご自身の体験談・当時の考えからはじまり、次に本の内容を端的に解説、最後は読書経験を通して「自分の答え」を見出している。
これ、読書感想文のお手本として紹介できるんじゃないだろうか。
傾聴していたメンバーからも
「成績が良く、真面目な生徒が書いてくる作文だ」
「確実になんらかの賞を取ってくる生徒」
といった声があがった。
ふ凡社さん
無事に朗読を終え、安堵の表情を浮かべている。
そりゃそうですよね…。自分の文章を同業者に目の前で読まれて、ついでに音読までするんだから。
エントリーNo.2 米田梅子
続いては、ライター兼デザイナーとしても活動されている米田梅子さん。
★小学生のころの思い出の一冊★
『バッテリー』
▼米田梅子さんが選んだ本はコチラ▼
『捨てないパン屋の挑戦:しあわせのレシピ』
▽あらすじ▽
大量のパンの廃棄に悩み、「一個も捨てない」ために奮闘するパン職人の田村さん。食品ロスなき未来への知恵と希望を描く
▼米田梅子の読書感想文▼
『捨てないパン屋の挑戦 しあわせのレシピ』
米田梅子
おいしそうなパン屋がずらりと並ぶパン屋に入ると、期待感を焦りで動機がする。閉店後にゴミとして捨てられるパン屋を想像して、ひとつでも多く買わなければならない気分になってしまうのだ。
そんな理由で「「捨てないパン屋の挑戦 しあわせのレシピ」を読むことを決めたため、読み始めておどろいた・・・
▼続きはコチラから▼
▼実際の原稿用紙▼
「廃棄パンのことを想像すると、ひとつでも多く買わなければいけない気分になる」
「私は『チャラチャラ』したパンも好きである」
など、ところどころに自身の感情や口調が溢れている米田さんらしい感想文。
メンバーからは
「思わず文章の横に波線を引いてしまうほどだった」
「自分は読書感想文にこういうのを求めていたと気づいた」
などの声があがった。
そう。読書感想文は、こういった“我”を感じられる内容ほど面白いんですよ。
また、米田さんは執筆後、本の著者がその道を目指すきっかけとなったパン屋に行かれたらしい。天晴れ!