船旅がまるでホラーゲームの世界に?日本各地をフェリーで「ひとり旅」する人の体験がレアすぎる

一生に一度も体験できないかもしれない
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歌い手として活動する旅好きのはらしとと(@jonchama)さんが新年、屋久島ー種子島ー鹿児島を結ぶフェリーに乗ったときに起こったレアな出来事についてツイートし、話題になっている。

薄暗い船室に人影が見当たらない理由とは?

ツイートの出来事が起こったのは、新年を迎えたばかりのこと。

出発時の点呼で聞こえてきたのは「お客さんが自分だけ」という事実。なお、今回乗った「はいびすかす」の定員は223名とのことだ。

誰もいません

投稿された画像を見ると、たしかに誰もいない。船内は明かりが落とされており、ややホラーな雰囲気が伝わってくる。

Twitterユーザーからは「映画にもなったホラーゲームの雰囲気に似ている」といったコメントのほか、「使い放題ですね」「貸切ですね!」など滅多にない光景を見て楽しむ声があった。

当時の状況について、はらしととさんに詳しい話を聞いた。

シーズンオフに起こった嘘みたいな状況

「自分以外に乗客がいない」と知った時の感想を改めて教えてください。

「嘘だろ」というのが最初に出た感想でした。

鹿児島出港時点ではかなり乗っていたので「こりゃ屋久島まで窮屈な思いをするだろう」と覚悟していたのですが、ほかのお客さんは全員、種子島で降りてしまいました。

なんと、鹿児島から種子島まではほかの乗客がいたのだそう。種子島から屋久島までの旅程で「たったひとりの乗客」となってしまったというわけだ。

今回「貸し切りで良かった」ことがあれば教えてください。

客室内であれば気兼ねなくどのスペースも使い放題となったので、助かりました。

港に一晩停泊するダイヤだったので、ポケットWi-Fiの電波も届くしコンセントは使い放題なので充電にも困りませんでした。荷物が多かったのですが、心おきなく置くことができました。

壁際にしかないコンセントも使い放題

この時期に屋久島に行かれた目的は?

屋久島には森林鉄道が通っているので、その線路を見に行きました。島の奥の方に行く予定ではなかったのですが、道からの景色が想像以上に良く、港から登山口までの往復ドライブと温泉に入っただけでもかなり楽しめました。

過去のフェリー旅でこのような貸し切り状態になったことは?

今までは経験したことはありませんでした。

基本的に休日や繁忙期に乗るので混んでいるのが普通でしたし、どんなに空いていても個室を使うとき以外は誰かと相部屋でした。ラッシュと逆方向とはいえ、繁忙期にこんな事態になったことが驚きです。

今年はほかにどんなフェリー旅をされる予定ですか?

長距離航路はとりあえずひと通り乗ったので、しばらくは離島行きの短距離航路にも目を向けたいと思っています。

普段からフェリーに乗っているはらしととさんですら、乗客が自分ひとりという状況は初めてだったのだそう。はらしととさんのYouTubeアカウントでは当時の船内の様子が投稿されている。

時間は夜の10時近く。船のエンジン音とはらしととさんの足音しか聞こえない動画は、さながらホラー映画のようだ。本当の「ひとり旅」を経験したはらしととさんは鉄道や船の替え歌を歌っている。聴きたい方は、こちらもチェックしては。

記事中の画像付きツイートは許諾を得て使用しています。
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書いた人
しのむ

トゥギャッターオリジナル記事編集部のライターです。

甘いものとスーパー戦隊を愛するアラフォーです。