店までの道が狭すぎる!台湾のカフェに入店するまでの動画が話題「異世界に行っちゃいそう」

ここから入れるお店があるとは…!
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台湾のとある商店街の路地を収めた画像が、Twitterで話題を呼んでいる。人ひとりがギリギリ通れるかというくらいの狭さだが、この先にあるのはなんとカフェ。路地の入口には、店名を記した「窄門」の看板が掲げられている。

見過ごしてしまいそうな狭い路地に掲げられた、カフェの看板

投稿したのはキニー・コーヴェル(@kinee_tapioka)さん。このカフェは店までの道が狭すぎることで知られる台南市の「窄門咖啡館」で、路地を通ってカフェに入るまでの一部始終を動画でつづっている。

ギリギリで人ひとり、なんとか歩ける隙間を進む
矢印に従ってここから左に曲がると…
2Fにあるカフェへとつながる階段が見えてくる

ノスタルジックなカフェにたどり着いた…!

Twitterユーザーからは「これは気付かない」「異世界に行っちゃいそう」「ジブリ感あって大好き」などの反響の他、「これ身幅制限あるね汗」「入っていける自信がない(物理的に)」といった狭すぎる通路に驚嘆する声が寄せられた。

カフェへの入り方や店内の雰囲気などについて、キニー・コーヴェルさんに詳しい話を聞いてみた。

路地の入口からは想像できないほど、天井が高く広い空間が広がる

この狭い通路からどうやって店内に入るのですか?

最初の隙間は完全に横を向いたカニ歩きで通らざるを得ませんが、3歩ほど進むと正面を向いて歩けるくらいの幅になります。

他の出入口はないのでしょうか?

店舗の出入口はここ1ヶ所のみです。緊急時は、隣の建物の屋根や客席の窓から脱出できそうです。

店員さんや他のお客さんの出入りも同様ですか?

店員さんも他のお客さんも、あの路地から入ってこられているようです。おそらく観光で来られたと思われる方は狭い通路を前に、「ここが…!?」という様子で驚いて眺めたり、写真を撮ってから意を決したように入っていかれたりしていました。数時間前の自分を見るようで面白かったです。

店内の雰囲気や感想を教えてください。

男性と女性のなごやかな雰囲気の店員さんがいらして、適度にフレンドリーで、にっこりと笑顔で「どちらからお越しになったのですか?」と聞いてくれました。

「あちらの部屋はとても涼しいですよ。メニューから食べたいものを書いて、また渡しにきてくださいね。ごゆっくり」と、伝わりやすいようゆっくりとした英語で語りかけてくれます。

提供されるドリンクもなんだか妙に幻想的

店舗に至るまでの階段は、九龍城やゲーム「クーロンズゲート」の場面を連想させる石の冷たい空気感が漂いますが、それを登ると「秘密のオアシスかな…?」と思える吹き抜けの光が差し込む植物園のような庭が広がります。

店内は路地の入口からは想像できないほど天井も高く広い空間で、ひっそりとした隠れ家というよりは、写真通りの年月を経た美しい佇まいを持ったカフェでした。

狭い入口に立った時、かつて映画で観た「ビルの隙間で幽霊達と暮らしています」というワンシーンを思い出し、まるで人の入れない幽霊達のお店に訪れるような心持ちでワクワクしました。お店に入る前から出るまでずっと五感のすべてに何かが入ってくるようで、「ああ、自分は旅に来たのだ」と感じていました。

見逃してしまいそうな狭い路地の入口から、光の差す庭、そして広いノスタルジックな空間に誘われ、まるでファンタジーの世界に入りこんだような素敵なカフェ体験をしたキニー・コーヴェルさん。

キニーさんのTwitterアカウントでは他にも台湾や京都の素敵な風景を紹介しているので、興味のある人はフォローしてみては。

記事中の画像付きツイートは許諾を得て使用しています。