世界の核災害に関する研究成果報告会(2017.11.12)

日時:2017 年11 月12 日(日) 10:00~18:30 場所:星稜会館ホール Nuclear Safety Research Group:http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/
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HOSOKAWA Komei @ngalyak

【世界核災害17】 3番目の発表、真下俊樹さん「仏領ポリネシアでのフランス核実験と公式報告に見る放射能汚染・被ばく状況」goo.gl/QUrf7H 米英の核開発から排除されたフランスは独自開発、イスラエル介して米国の核情報える。軍事と民生を「抱き合わせ」。原子力庁が原発も核兵器も管轄。

2017-11-12 11:20:29
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【世界核災害18】 真下さん: フランスの実験は、アルジェリア2箇所(大気圏と地下)、のちポリネシア2つの環礁。あわえて210回。米英ソに遅れたのを取り戻そうと多くの回数、拙速な実験を重ねた。実験回数を保有弾頭数で割ってみると、フランスがダントツに多い。

2017-11-12 11:22:07
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【世界核災害19】 真下さん: タヒチから1200キロくらい南島のモルロア環礁、その100キロくらい先のファンガタウファ環礁。西風が卓越、東側風下が汚染。大気圏実験を繰り返した後、地下核実験。しかし環礁なので、放射能が封じ込められるかどうか疑問。15万人動員、被曝した可能性あるのは7万人。

2017-11-12 11:27:06
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【世界核災害20】 真下さん:サハラでは周辺住民も被曝したと考えられるが仏政府は認めていない。ポリネシアでは周辺住民2千人の被曝推定を政府も認める。現地採用の被曝労働者の数、アルジェリアでは不明、ポリネシアでも人数不詳(大気圏実験で5千人、その後あわせて1万5千人くらいの可能性)。

2017-11-12 11:30:41
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【世界核災害21】 真下さん: 仏政府は健康被害を一切否定。線量計も配られていない。食べものの規制も表向きはしていない。核実験の「禁止区域」には有人島も含まれる。風向きによってはこのゾーン外にも放射能は流れた。ハオ島、トゥレイア環礁など。

2017-11-12 11:33:35
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【世界核災害22】 真下さん続き:2002年広島での会議で、アルジェリア人、ポリネシア人、フランス退役軍人の三者がはじめて合流、連帯して声を上げるように。 仏政府が公表した被曝線量データは、ほんのわずか(IAEA報告書でちょろっと書いてあるだけ)。2006年に仏領ポリネシア政府が核実験影響調査。

2017-11-12 11:38:24
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【世界核災害23】 真下さん:モルロア環礁の崩落問題。ハオ環礁の放射性廃棄物の放置問題、被害認知と補償をめぐる運動など、課題たくさん。 鈴木真奈美さん質問: 汚染地を廃棄物処分場にするという話は? 真下さん: 法律では「保管する」ことになっているが、埋め戻し材に使ったことが露見した。

2017-11-12 11:43:16
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【世界核災害24】 真下さん: 特定の疾病については因果関係の証明がなくても補償を認定する仕組みはあるが「軽微な被害」を除外する条項が最近はずされるまで、門前払いがほとんど。いま再申請が焦点。

2017-11-12 11:46:07

■『住民の核実験に対する認識について:セミパラチンスクにおける質問票調査とインタビューより』平林今日子氏(京都大学大学院医学研究科)

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【世界核災害25】 4つめ(午前中最後)の発表、平林今日子さん(京大医学研究科)「住民の核実験に対する認識について セミパラチンスク地区における質問票調査とインタビューより」 カザフスタンの核実験場、「セミパラチンスク」はソ連時代の名称、現在はカザフ語で「セメイ」と呼ばれる。

2017-11-12 11:50:09
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【世界核災害26】 平林さん: 核実験場はその地理的形状からポリゴン(多角形)と呼ばれる。1949年初実験から89年に閉鎖されるまで、456回の核実験(うち345回は地下)、数十万人の被災者。独立後、世界の研究者が入れるようになり、核実験健康被害について多くの調査。

2017-11-12 11:53:04
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【世界核災害27】 平林さん続き: 体と心と暮らしの全体像で被害を見て行く必要ある。証言の収集を進めている。質問票調査といっても、戸別訪問しての聞き取りをしている。核実験を体験した世代と、終了後の若い世代のとらえ方の違いも見ていく。疾患と実験との関係についての認識など。

2017-11-12 11:55:32
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【世界核災害28】 平林さん: ポリゴンの東側(風下)の広い範囲で調査。疾患と核実験を「関係ある」と答える人の比率が高い地区の分布をみると、実験場との距離と相関。疾患や障害をもつ子ども達について、質問票調査で多くの証言が得られた。広島長崎とは線量も被曝様態も異なる。

2017-11-12 11:59:54
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【世界核災害29】 平林さん: 実験場閉鎖から20年たち、住民は何を感じているか。疾病・障害をもつ子どもと保護者にインタビュー(2009年〜)。質問票調査で尋ねた内容も含め長いインタビュー。骨形成不全、甲状腺機能障害、心臓被害、白血病、小頭症など。「医師による証明」(実験由来か否か)が→

2017-11-12 12:04:54
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【世界核災害30】 平林さん続き: ある場合と得られてない場合とがある。医師の「証明」や指摘が無くても(自分の子の疾病・生涯は)「核実験が原因だと思う」と考える保護者はある。親自身の被曝体験や居住地(実験場からの近さ)による認識。「核実験由来」という認識にもその内容はさまざま。

2017-11-12 12:09:58
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【世界核災害31】 平林さん: 長年にわたり身体的・精神的影響を被るのが核災害の特徴。(補償をめぐる問題は、午後の川野さんの発表で) 振津かつみさん質問: 子どもの被ばくの有無についての判断は? 平林さん: 今回は当事者が「どう考えているか」という認識についての調査。

2017-11-12 12:15:40
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【世界核災害32】 12:15 午前の部終了 「世界の核災害に関する研究成果報告会」午後は1時半からです。 午後は、8件の発表と総合討論。ハードだなぁ(~_~;)

2017-11-12 12:39:08

13:20~15:20

■『核被害者への援護制度:セミパラチンスクと原爆被爆者を事例に』川野徳幸氏(広島大学平和科学研究センター)

HOSOKAWA Komei @ngalyak

【世界核災害33】 13:30、再開。午後の部(前半)の最初の発表 川野徳幸さん(広島大学平和科学研究センター)「核被害者への援護制度 ─ セミパラチンスクと原爆被爆者を事例に」 核災害の「後始末」のひとつのかたちが援護政策。カザフ、広島長崎、チェルノブイリの事例を比較してみる。

2017-11-12 13:34:40
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【世界核災害34】 川野さん続き: セミパラチンスクの核実験被災者(被曝者)は数十万人規模。被爆者手帳あり、「ポリゴン手帳」「環境手帳」とも呼ばれ、いろんなバージョンがある。アンケート調査(核実験体験、心的影響、健康状況、社会的影響)。被害者保護にカザフスタン共和国の法律1992/2013

2017-11-12 13:39:16
HOSOKAWA Komei @ngalyak

【世界核災害35】 川野さん: 「社会的経済的発展に関する総合措置」と法の前文に謳われているが、具体的には動いていない。ポリゴン手帳の所持者は63万5千人強。法第3条で、核実験被害者たる市民の保護は国の義務と規定。危険度の高さに応じて5段階を区分して、それぞれ補償。

2017-11-12 13:42:27
HOSOKAWA Komei @ngalyak

【世界核災害36】 川野さん: 対象地域に1949年から1990年に住んでいた/勤務していたかした人が対象。「危険度が異常に高い地域」は5つの村、ついで「危険度が最大限に高い地域」「危険度が上昇した地域」「危険度が最小限の地域」「社会経済的特恵措置の対象地域」という5段階。

2017-11-12 13:47:57
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【世界核災害37】 川野さん: 月間計算指数を毎年、政府が決定し、地区毎に設定する補償金年額を一括払い。さらに上位2区域には年金加給と給与割増、下の3区域では給与割増のみ。有給休暇の割増もあり(これも区域ごとに日数異なる)。産休の追加措置も。異常出産の場合、さらに追加。

2017-11-12 13:52:12
HOSOKAWA Komei @ngalyak

【世界核災害38】 川野さん: 最低賃金の上昇に伴い、補償金は相対的に目減りしている。「因果関係を有する可能性のある疾病」のリストを国が定めているが、それにもとづく金銭的援護はされていない。ただ、医療費はもともと無料。広島長崎の援護法との比較をお話しする時間なくなりました!

2017-11-12 13:54:46
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